企業紹介・・・・連載企画「体当たり取材」・「社員共育」・「経営指針」etc.

2008年2月号以降、当会きかんし「Do同友ふくしま」に掲載した会員企業の紹介ページを掲載しています。様々な切り口から、社員と共に・地域と共に奮闘する会員企業の経営実践をご覧下さい。

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(以下はそれ以前のものです・・・・一部抜けている号がありますのでご了承下さい)

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◆【企業紹介】震災・津波・原発事故のもとで奮闘する企業・・・・「モノづくり集団の誇り、それを支える社員を守る!」[シオヤユニテック(株) 福島地区]

「モノづくり集団の誇り、それを支える社員を守る!」 シオヤユニテック(株)  代表取締役 塩谷雅彦さん

<同友ふくしま 2011年9月号に掲載>

福島市松川に工場
 仕事は「極少量大型板金精密製缶」が中心になります。私の造語ですので聞きなれないと思いますが、大型の工作機械のフレームや電力システムの配電盤を1ヶ単位で受注し高精度な製造をするという意味です。そういう仕事を得意とするには、大型機械と好奇心旺盛な人財が必要となります。ほかに装置組立事業も行っています。

現場で自主的に行動した社員
 大震災当日、東京に出張していて被害状況も社員の動揺もわからず、結果的に間違った指示を出していました。しかし幹部社員はじめ全社員が自ずから適切な行動をしていてくれました。年数をかけて共育ちの勉強を繰り返してきた証かと思います。

モノづくり集団の誇り
 震災直後、工場は一週間以上稼動できず、大口の取引先から、納期遅延対策と原発による心配から6月分までの仕事の引き上げを打診されました。そういった混乱もありましたが、4月に入ると急遽、震災復旧の新たな仕事や引上げられようとしていた仕事も戻ってきました。さらに、福島原子力発電所事故に伴う冷却装置用制御盤の引き合いがありました。納期があまりにも短いとの理由から断ることも考えましたが、理念と照らし合わせ、また福島県に住む人のために、やるべき仕事と判断し、全社員も同意してくれました。今、振り返ると国の一大事に微力ではありましたが、わが社が役に立てたことは大きな誇りとなっています。

リストラしない
 同友会に入って8年間が過ぎました。また、福島地区の共同求人委員長として3年目を迎えています。委員長として活動を始めて特に意識をするようになったことは企業の社会的責任(CSR)です。
 そのうち一番に実践しているのは、何があってもリストラしないということです。このことは、同友会では労使見解で述べられていることでもあります。社員と経営者はイコールなんです。立場が同じです。
 その考え方の延長線上に現在、委員会で取り組んでいる高校の先生方との懇談会があります。つまり、学校側と企業側の立場は同じだということです。私が委員会を引き継ぐ以前から活動はありましたが、引き継いでからの取り組みは、そういう考え方をベースに活動を行い、懇談会自体がうまくそういう方向へシフトできてきていると思っています。

これからのシオヤユニテック
 日本はモノづくり大国です。だけど、大手は急激に海外へモノづくりをシフトさせつつあります。私達はそんな時代の中、日本の古いモノづくり文化を守りつつ、新しいモノづくり文化の創造者集団を目指しています。


会社概要
シオヤユニテック(株)
所在地:福島市松川町下川崎字新田61
TEL:024-567-6367 FAX:024-567-5701
URL:http://www.sut-jp.com
事業内容:極少量大型板金精密製缶・装置組立
創業:1984年10月1日 資本金:1,000万円
社員数:33名


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◆【企業紹介】震災・津波・原発事故のもとで奮闘する企業・・・・「地域に根ざし、信用を積み重ねたあかし」[(株)ナルイ工業 白河地区]

震災・津波・原発事故のもとで奮闘する企業・・・・地域に根ざし、信用を積み重ねたあかし  (株)ナルイ工業 代表取締役 成井 正之さん

<同友ふくしま 2011年8月号に掲載>

震災直後から現在に至るまでの社長としての対応、そして今後の展望について、白河地区の(株)ナルイ工業、成井正之社長に伺いました。

■出張中、空の上で震災に
 成井社長は震災時、九州からの帰途、飛行機の中でしたので、あのすさまじい揺れは幸か不幸か体験しなかったようです。
 「社長!会社がめちゃめちゃです!」という社員からの電話でただならぬ事態になったことをすぐに感じ、そこですぐさま成井社長は、現場の手を中断させ、社員とその家族の安否確認を取るよう指示したそうです。幸い現場作業中の社員に大きなけがはありませんでした。

■お客様の安全のために奮闘
 そして、しばらくの間はお客様の対応と会社内の片づけ作業に追われましたが、そこで活躍したのが辞めた社員と、協力業者だったようです。
 「成井社長の頼みなら!」と協力と援助を惜しまない方たちの行動は、成井社長の日ごろから社員や会社を取り巻く方たちへの感謝の気持ち、人を大事にする気持ちの表れだと思います。素晴らしいことだと思いました。
 (株)ナルイ工業は建物のサッシやガラスを取り扱っている会社です。ガラスの外れ、割れといった人の対する危険の除去をまず第一に考え、お客さまの対応に奔走したとのこと。地域に根ざし、信用を積み重ねてきたあかしを感じました。

■福島の未来を創る使命感
 震災後の復旧もままならず、原発、放射線の問題はいまだ不透明で人に、経営環境に、地域に、福島県全体に不安な状態が続いている今、成井社長は「社員とその家族の安定、安心」を最優先に「いま、自分にできること」を考え、行動していくことが大切だと力強く語ります。また、そのためには同友会の仲間、とくに福島同友会の仲間たちが助け合って福島の明るい未来を創っていくんだという使命感をそれぞれが持たなければならない。
 自社の役割を社員と共に確認しつつ、これからの福島県の青写真を同友会のみんなと共に描いていく必要も感じた取材でした。

(レポート/宮尾隆司 (有)宮尾塗工)


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